スプリンクラー放出表示(T)
先日、県内の公共施設の改修工事に行ってきました。
今回は、スプリンクラーの放出表示を火災受信機で受信するものの、非常放送が連動しないという不具合の改修でした。
一般的に、スプリンクラーヘッドが作動して放水を開始すると、流水検知装置の圧力スイッチが作動して信号が飛び、その信号を火災受信機が火災発報として受信することで、非常放送設備を連動起動させて館内スピーカーで報知します。それが、圧力スイッチからの信号を火災表示ではなく諸表示として受信する状態となっていて、非常放送に連動移報しなかったのです。
メーカーに受信機データの書き換えを依頼し、全てのスプリンクラー放出表示を火災発報信号になるよう設定してもらい、現場ではそのROMの入れ替えに加え、放送移報端子で渡り線を入れるなど結線処理を施し、無事工事完了しました。
今回の不具合は、NBSで点検委託を頂いて発覚したものですが、建物としては20年以上経過しており、長い間不具合の状態だった恐れがあります。古い建物では、放送連動せず専用スピーカーで館内報知する場合もありますので、設備システムの切り替えがなされたタイミングで受信機データが書き換えられなかったのかもしれません。
常に正しい目で不備を見落とさないよう、日々の点検業務に臨まなければならないと感じました。
NBSも社員が増え、大きく飛躍する時を迎えてますが、技術・知識、そしてNBSの意志を継承し、さらに後輩へと伝えていくことで、優秀な人材を輩出する会社として成長できればと思います。