遮断弁専用のガス漏れ検知器(T)

131018_110月18日金曜日 県内テナントビルの消防用設備点検に行って来ました。 何度か点検に来ている現場でしたが、前回空きテナントだった場所に新しく飲食店が入っていたため、見落としがないよう、慎重に点検に望みました。 このテナントビルでは消防法の義務設置ではないのにガス漏れ検知器のある店舗があり、 R型受信機にもガス漏れ検知器のデータ取り込みがあるため、点検対象としていました。 今回新しく入ったこの飲食店の厨房にも、ガス漏れ検知器が設置されていました。ガス漏れ警報設備に関しては、ガス遮断弁に絡む場合があるので、いきなり検知器を作動させるのは禁物。 まずは、ガス漏れ検知器を外してみました。しかし受信機には「ガス漏れ故障表示」等は一切出ず、配線を見てみると4芯が1本で、その内訳は電源線2本と移報出力線2本。「移報出力されてる時点で遮断弁が絡みそうだなぁ…。それも4芯1本で来ているってことはルートは1つの可能性が高いから、ガス絡みの制御盤から電源もらってる可能性大だなぁ?」と頭を悩ませていると… 厨房の奥まで自火報の感知器をあぶりに入っていた遠藤さんから、「遮断弁絡んでるぞぉ」と無線の声が!厨房奥にあったガス遮断装置制御盤のディスプレイに、検知器取り外しの異常表示が出ていたのです。 結局、遮断装置から電源をもらう遮断弁専用のガス漏れ検知器だと分かり、このガス漏れ検知器は消防用設備点検の対象外としました。この飲食店では防火戸も建物側のR型受信機には取り込まず、店舗単独の単一回路の制御盤を設置していました。 今回のようにテナントが変わったときは、設備の見た目や建物の既成概念で思い込みをしないように、NBSの一員として「いつでも最悪の事態を想定しながらベストを尽くす」を肝に銘じて点検することが大事だと感じました。

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