自立型から壁掛型へ(T)
先日、都内マンションで非常電話組込自立型受信機の交換に行って来ました。
この工事では非常電話盤を単独で別設置にし、受信機は自立型ではなく壁掛型にしました。
現地は受信機の設置スペースが限られていたため、壁掛型受信機と非常電話盤を並列にして収まるかが問題でした。
受信機、非常電話盤に加え、既存の非常放送盤もあります。
しかも、それぞれの機器の離隔距離は、各々の扉開閉が可能となるように数センチずつスペースを空けなければなりません。
事前の採寸ではギリギリだったので、アンカー打設位置は、寸分の違いも許されない状況です。
ここはやはり、塩田さんと遠藤さんのスペシャルコンビに来てもらいました。
そして私の設計通りに寸分違わず、綺麗に機器を収めてくれました。
本工事の私の役割は受信機の配線接続の指示と機能設定です。
先輩2人の技を横目で見つつ、新旧回路図、受信機設定マニュアルとにらめっこしました。
空き回線設定、蓄積回線設定に始まり、連動マトリクスの設定、消火設備諸表示の取り込み、非常放送時のベルカットや非常電話盤の接続等々。
スプリンクラー放出表示は、放出信号用電線を火災表示回線に接続し、蓄積無しの回線設定としました。
求められる動作を考え、新しい受信機の機能を理解して、一つ一つの設定と接続をしていくことが大事です。
こうして機器撤去から機器取付、設定、試験までを1日で収め、工事を完了しました。
施工に関しては、まだまだ知識も技術も経験も足りないので、自分の役割を果たしつつ、先輩の後ろ姿を追い求め、いつか乗り越えていきたいと思います。