アラーム弁(K)
先日、 I 市内マンションへ消防用設備点検に行きました。
共同住宅用スプリンクラー設備の点検をしていた時のことです。
自動警報弁付属の排水弁を開け住戸内SP配管の水を抜き、一次側配管の圧力を下げた時に、SPポンプが自動起動運転するかを確認、と、同時に流水検知装置の警報信号が正常に出るのかを確認をします。
その際に各種のデータ測定をします。
ポンプが自動起動運転をし、警報信号も出て、配管内圧力が上がり、データ測定も終わったので、排水弁を閉めました。
そして、配管内圧力を締切状態の正常値まで上げてポンプを停止しました。
圧力低下が無いか、など周囲の状況を確認して点検を終了しようとしましたが、アラーム弁の警報が出っぱなしになっていることに気づきました。
過去の経験から想像するにオートドリップが正常に働いていないのではいかと思い、オートドリップ周りを少しずつバラしていくと(この段階で警報は復旧しましたが)オリフィスにゴミが詰まっていてました。
普段、動かない水を点検時には動かしますので、いろいろな現象が起こります。
だからこそ、半年に一度動作をさせる意味があるのです。
いろいろなトラブルが起こった時には、理屈だけではなく、やはり、そこは経験から割り出すことが多くなります。
20年を超えるキャリアに助けられることも、よくあります。
この経験を自分だけではなく、社内に共有できる仕組みが必要です。
電気機器有り、水系機器有り、ガス系機器有り、と消防用設備は盛りだくさんです。
いろんな事を経験させてくれます。