易操作性消火栓(D)
先日、都内にある某お寺の消火栓改修工事に行ってきました。放水出来ない消火栓を新しいものに交換するという作業内容です。
今回は、易操作性の消火栓を使用することになりました。易操作性とは名前の通り、操作が容易ということです。
通常の1号消火栓は、操作する際、2名以上を必要とし、BOX内のホースを全て取り出さなくてはならないものでした。そのため、円滑な操作のために予め訓練等が必要となるだけでなく、ホースを取り出して放水するまでに時間がかかることから、火災時の初期消火での利用率が低いという現状があります。
そこで、性能を維持したまま操作性を向上させた、1人でも扱える易操作性の消火栓が登場したわけです。
設置作業自体はおよそ半日で無事終了したのですが、いざ作動試験を実施するとうまく動作しません。
原因を調査したところ、既設の配線が断線していることが判明しました。
配線の引き替えは厳しい作業となりましたが、なんとか線を通すことが出来、無事放水試験も実施して、作業を完了することが出来ました。
現場では何が起こるか分かりませんね。作業をスムーズに行える技術だけでなく、その場のトラブルに柔軟に対応できる柔らかい頭も必要だと、改めて感じました。