配線をキャッチせよ!(W)

N080508先日、NBS-Aと2人で、感知器の増設工事に行ってきた。 手順は、増設箇所より1番近い感知器から配線を伸ばし、増設箇所付近の点検口に一度引っ張る事としていた。 出かけてみると、今までの間仕切りを取り外し、新たに喫煙室を設けるといった一連の作業のため、建具屋さんや電気屋さん、それに私達が、普通に作業している事務所の片隅で、入り乱れる格好になった。 配線を引っ張ろうとしていた点検口には、先に電気屋さんが天井裏を覗き込んでいて、なかなか私達の作業にかかれない。現場では早い者順という暗黙の了解があるのだ。 ちょっとやきもきするも、その電気屋さんが材料を取りに現場から離れた瞬間、それっと私達の工事を始めた。 感知器1個の増設なんてすぐに終わるし…と思い、天井裏を覗き込み、驚愕した。 天井裏は充分な深さがあったが、感知器の前には大きな梁があり、梁下10㎝ぐらいしか空いていない。その上、この点検口付近は、空調機のダクトがいくつもいくつもある。 その為に配線をとるキャッチャーを振り出すのも一苦労。増設感知器から配線を入れているAは、『まだ取れないのかな?』と不思議そうにこちらを見ている。 手こずっていると、材料を手に持ち電気屋さんが現場に帰ってきた!「すぐ終わりますから~」と電気屋さんに声はかけたものの、肝心の配線が確認できず(泣)。 何度も何度も灯りを頼りに目をこらしていると、微かに動く配線があるではないか!!キャッチャーでもギリギリ届くといった所で、見え隠れしている。『キャッチャーも触れるのがやっとぐらいで引っかけるなんて無理だよ~』と何度も心が折れそうになったが、チャレンジあるのみだと思い直し、何度も何度も試みた。 それから何回目で取れたかは覚えていないが、なんとか配線をキャッチして、増設場所まで引っ張る事に成功した。まさに”気合いと根性”で終えた仕事だった。 感知器の処理も終わり、Aに「今まで工事した中で2番目に配線をとるのがきつかったよ」と伝えると、「あ~そうですかぁ」と涼しい顔で返事をされてしまった。正直、ちょっと悔しかった。

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