100年続く会社へ。ワンランクアップがテーマの年………NBS

インドの躍進を特集するテレビ番組を見ている。「国家は人なり」を強く感じる。そして、ネルーが初代首相になっていた頃からの気の長い戦略であったことに驚く。200年にも及ぶ被支配の中からの再生。それは、ゼロからの出発と言うにはあまりに過酷な環境だったと思う。その許された状況の中で「紙と鉛筆だけはあるので」と数学を立国の基礎に置いたことには感服する。 いま自分の置かれた状況でのベストを尽くせ。そして、どんな時でも最悪の事態を想定しながらベストを尽せ。と社員には言い聞かせているつもりだが、果たして自分自身は?インドの躍進は心強い示唆を含んでいる。 創業から間もなく20年のNBS。山もあり谷もあったが、それでもインドの苦難を考えると、恥ずかしくもあり、何よりもきっとずいぶんと烏滸がましい。ただ、「会社は人なり」を方針とし、どんなに苦しくても短絡的にならず、気の長い戦略をとってきたつもりではいる。 創業した頃、何か明確な目標を持ちたいと夫婦で決めたのは、 「最低100年は続く会社にしよう」 これがあるから「会社は人なり」と「長期戦略を持とう」に繋がっているのだと思う。 ただ、長期戦略というきれい事の陰で、「商売へのガッツが足りない」と先輩から指摘されたことがあった。 そこで決めた2006年の方針は、「会社は人」「長期戦略」「商売へのガッツ」を柱としたワンランクバージョンアップ。 「会社は人」については、私の次の世代が躍進的な成長をしてくれた。ただ、その次の世代はというと、いまだ五里霧中・・・。NBS規格を守るためとはいえ、辛い決断をしなければならないことには、決して慣れることが出来ない。 「長期戦略」は、創業以来決してぶれることなく連綿と継続中。 「商売へのガッツ」は、慣れないこととはいえ、若い衆に煽られて、実効もあった。総じて70点といったところか。 2007年のテーマは、大きな飛躍を目指しての「第二の創業」。準備も整いつつある力を爆発させる時が近づいている予感がある。そして、それが実現できれば・・・。私の次の世代達が「最低200年は続く会社にしよう」と上方修正してくれることを願う。

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