ただいま試用期間中(W)
12月に新人がNBSの門を叩き、現在試用期間中だ。
今日は一日中、点検で一緒だった。午前中の点検先では、3階に緩降機があったので、トルクなど安全性を全て確認したのち、上下に人を配置し降下試験を行わせてみた。
昔、私が初めて降下試験を行った時は、外に体を投げ出す勇気がなくて10分以上動けず、社長から「次の点検があるからそろそろ降りてくれないかなぁ」と言われる始末だったが(言い訳しておくと、6階だったのでかなり高さがあった)、しかし新人君はなんの躊躇いもなく「じゃあ行きます」となんなく降下。仕事に対する使命感なのか勇気があるのかはまだ解らないが、少々感心した。
午後の点検先は保育園だった。避難器具としてすべり台が設置してあり、一緒に、土台部分などに錆がないか、また固定はしっかりされているかを確認。その後彼に「じゃあ、上から滑ってきて」と伝えると、午前中の緩降機の降下試験の時と違い、ちょっとためらいつつ、顔を赤くして恥ずかしそうに、保育園の先生や子供達が見守る中、滑りおりてきた。
終了後、「普段は遊具として使っているすべり台だけど、もしもの時は君を見ている子供達が使用するというイメージができないとこの仕事はダメなんだよ」と一言伝えておいた。
彼は、私がアルバイトとしてNBSへ来た歳と同じ24歳。自分が歩んで来た道を思い返しつつ、NBS全員が共有する仕事へのイメージができるような人間になるよう、育てていきたいと思う。