社長の挑戦 甲種特類合格手記

(NBSホームページより転載)

乙六をとった頃は、まだ昭和で、東京の試験センターでは筆記試験終了後に一旦電光掲示板による合格発表があり、その後、現物を見て答える実技試験があった。

最後の設備士試験は10年前。実技試験で75点以上とれば、筆記試験は40点で合格、なんていう実技試験重視の時代でもあった。

仕事に携わっていても普段あまり使わない数字もある。ただいま勉強中の建築のこともある(防火対象物点検のため)。そろそろ、復習しなければいけない頃かな、と思っていた矢先に甲種特類はタイミングの良い有り難い試験だった。

[試験勉強]

受験は決めたものの、試験実施内容がまだよく伝わってこないし、専門の教科書もオーム社の受験読本と突破研究のみ。こうなれば、消防設備一式全部覚え直して、防火対象物点検資格者講習テキストをマスターすれば、仕事でも無駄にはならないだろう。開き直って勉強をはじめたのは、ひと月ほど前のことだった。 随分忘れてるな、というのが勉強スタート時の第一印象。意外とやりがいあるかも知れないな、と気合いを入れ直してペースを上げた。試験勉強をはじめる直前に、折しも従業員のひとりが第2種電気工事士試験に挑戦していた。それに煽られるように少しばかり頑張ったのかもしれない。

◆私が使用したテキスト

甲種特類消防設備士受験読本(オーム社)

甲種特類消防設備士突破研究(オーム社)

消防設備関係図書刊行物一覧(日本消防設備安全センター)

●防火対象物点検資格者講習テキスト

●防火対象物点検資格者講習テキスト(関係法令・通達編)

建築消防advice(新日本法規)

建築申請memo(新日本法規)

●義務講習テキスト 3冊(東京防災指導協会)

●消防設備士必携(全国加除)

●消防設備士の実務(東京防災指導協会)

能美防災のホームページにある「早見表」

[試験会場にて]

なんだ、こりゃ!?『予混合燃焼、第1次安全区画、給気型加圧防煙設備』…。どこかに載ってたなー消防法第17条の2の3(認定の失効)に関して、特殊消防設備等又は設置維持計画の変更の際に必要なのは?

消防長・消防署長の許可?承認?、総務大臣の許可?承認?

深い理解をを試すためか、試験全体に特定しづらい言い回しが多い。その代わり、むしろその場で考えて導き出せる答もある。そのわりに、試験時間が足りなかったという印象はない。

まだ、始まって一年足らずの試験。我々受験者が、そうであるように、試験問題自身もまだ試行錯誤をしている段階なのかも知れない。

※甲種特類の出題問題は資格試験出題問題のカテゴリーをご覧ください。

[合格通知]

試験を終え、確実に合格した手応えを感じていたが、合格通知が届いた時はやはりホッとした。当時、電気工事士を受けた渡部の合否が社内の最大の関心事であり、私に関しては「社長なんだから合格してあたりまえ」と明言する輩もいて、やや寂しく感じたりした(笑)。

私自身、彼の合格の方が自分の合格よりも、何倍もうれしかったのだから仕方ない。

仕事に使うために取得した甲種特類。当社のサービスの幅の拡大に活かして行きたいと思っている。

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